ウチの猫が妊娠したみたい!出産ってどうするの?

飼っている猫が妊娠することは十分に考えられます。完全室内飼いだとしても、去勢や不妊手術をしていないオスとメスを一緒に飼っていた、外にだしていた場合は可能性があるでしょうね。

猫は人間と違って、交尾をしてから排卵する動物なので、妊娠する確率はほぼ100%です。しかも妊娠期間が短く、2ヶ月前後で出産となります。1年の間に2~3回出産する猫も珍しくありません。しかも一度に1~6匹くらい産むので、ノラ猫がどんどん増える理由もわかりますよね。

飼い猫が妊娠してしまった場合どうすればいいのでしょうか。まず、産まれてくる子猫たちの面倒を見られるかどうかです。面倒を見ることができる、もしくはきちんと里親さんをさがすことができる場合は、産むことを選択してもいいでしょう。責任が持てない場合は、病院で堕胎したほうがいいかもしれません。不幸なノラ猫を増やさないためには仕方のない選択だと思ってください。

産まれてくる子猫たちに責任が持てるときは、妊娠した猫の出産準備をしてあげましょう。猫の妊娠に気づくのはだいたい30日前後でしょうか。お腹がぷっくりしてくるので見た目でわかります。よくわからない場合は獣医師の判断を仰ぐようにしてください。そして母になる猫は食欲が旺盛になるので、栄養あるものをたっぷりあげるようにしてください。

ノラ猫は敵に見つかりにくい静かな場所で出産をします。飼い猫の場合も同じような環境をつくってあげてください。猫は自分のニオイがついていない新しい場所は落ち着かないものです。出産直前にいきなり用意したのでは遅いと思ってください。妊娠がわかった時点で、静かな場所に落ち着ける寝床をつくってあげるといいでしょう。出産前から猫がその寝床で寝るようになれば成功です。多頭飼いの場合は、他の猫たちが入れないよう別の部屋に準備してあげるようにしてください。テレビの近くや、子供達が遊んでいるようなにぎやかなところではなく、妊娠した猫だけがくつろげる場所が好ましいでしょう。

出産が近づくと、意味もなくウロウロしたり、何度もトイレ行ったり落ち着きがなくなります。落ち着きがなくなりますが、ここであまりかまわないようにしましょう。猫の好きなようにさせてあげてください。自分が大丈夫だと判断した場所できちんと出産しますので安心してください。出産がはじまったら、ジロジロ見たり、猫をさわったりするのは厳禁です。心配なのはわかりますが、猫は本能できちんと出産できます。出産する母猫はとても神経過敏になっているため、人間が近づきすぎると、産まれてきた我が子を殺してしまうこともあるようです。とにもかくにもそっとしておくのがいいでしょう。ただし、なかなか産まれてこなかったり、苦しそうな声をだしていたり、異常が見られた場合はすぐに獣医師に連絡したほうがいいでしょう。

産まれたあとも母猫の本能でへその緒をかみ切って、きちんと自分で処理します。注意してほしいのは、産まれたばかりの子猫をむやみにさわってはいけません。母猫は神経過敏になっているので、子猫に自分以外のニオイがついてしまうと、育児を放棄したり、最悪の場合は殺してしまうこともあり得ます。子猫の育児は母猫にお任せし、人間は手をださないようにしてください。なにか問題があるときのみ手を貸すようにしましょう。

出産後の母猫は、2日程度で食欲が戻ります。食欲が戻ったら授乳のための栄養をつけないといけないので、栄養満点の食事を用意してあげるようにしてくださいね。