可愛がっていた猫が死んじゃった!

長年一緒に暮らしてきた猫が亡くなる、こんな悲しいことはありませんよね。猫は人間よりはるかに寿命の短い動物です。ノラ猫の平均寿命はだいたい3~5年といわれています。ノラ猫は食事の面で栄養がとれないこと、感染症なのどの病気のリスクがあるため短いんですね。逆に飼い猫はバランスのとれた食事で栄養がとれること、病院にかかれることで病気のリスクが少ないこともあり、寿命はずいぶんと長くなっています。といっても、10~15年くらいでしょう。最近では20年以上生きる猫も珍しくなくなってきています。いくら寿命が長くなった猫といえども、私たち人間より早く亡くなってしまうのは致し方ないことかもしれませんよね。猫が亡くなったとき、どうすればいいのでしょうか。

亡くなった猫をそのまま土に返す場合。広い庭があるお宅だと、土の中に直接埋めてあげてお墓をつくってあげるというのもいいかもしれません。その際、必ず1m以上の穴を掘り、そのままかタオルにくるんで埋めてあげましょう。ビニールなどにくるんでしまうと、土に返ることができません。自分の庭だと、亡くなったペットと近くにいられるので安心感はあるかもしれませんよね。直接土葬ができるのは、自分の敷地内のみです。公園や河川敷など公共の場所に埋めてしまうと犯罪になるので注意してください。

ペット霊園に火葬を依頼する場合。近くのペット霊園に連絡して火葬してもらうことができます。火葬にも種類があって、「立会葬」「個別葬」「合同葬」などです。「立会葬」は、猫を火葬するところから立ち会うことが可能で、最後にお骨をひろって骨壺に入れるところまで行います。「個別葬」は、火葬しているあいだは別室で待機し、終わったら骨壺に入れて飼い主に渡してくれます。「合同葬」は複数の犬猫をまとめて火葬するということです。まとめて火葬するので、個々の骨は返してくれません。ペット霊園に納骨されることになります。料金は「立会葬」「個別葬」「合同葬」の順で高くなります。返ってきたお骨は、霊園にあずけることもできるし、持ち帰って自宅に置いておくということも可能です。

移動式ペット霊園というのもあります。車の中に火葬する設備が整っており、自宅まで来てくれます。ペット霊園が遠くにしかない、直接持っていくのが困難な場合などは移動式の火葬に依頼するのもいいかもしれませんよね。

自治体に依頼する場合。自治体によって金額等は異なりますが、犬猫の死骸を引き取って火葬してくれます。ただし、骨は返してくれません。あくまでも火葬してくれるだけだと思ってください。詳細は住んでいる自治体に問い合わせしてください。

可愛がっていた猫が亡くなるなんて想像したくはないですが、いなくなる日は必ずやってきます。飼い主は亡くなった猫に対して「もっとしてあげられることがあったんじゃないか」など、自分を責めてしまいがちですが、猫は感謝しているはずです。毎日美味しい食事用意して、可愛がってくれたことを決して忘れていないはずです。猫も一緒に暮らせたことを満足していることでしょう。そして、飼い猫の最期をみることができたのは幸せなことだと思いましょう。猫を残して飼い主が先に亡くなることほど、猫にとって不幸なことはありません。飼い主がいなくなった猫は生きていくことができないわけですから。楽しかった日々を思い出し、自分の家に来てくれたことを感謝しながら、最期のお別れをしてあげてください。