猫の手入れってどうすればいいんだろう

猫は基本的にキレイ好きなので、完全に室内飼いの場合などは、お風呂に入れる必要はありません。猫は体臭がほとんどない動物なので、シャンプーしなくてもさほどにおうことはありません。そして猫は水を嫌う動物です。シャンプーするというのは猫にとって相当なストレスだと思ってもいいでしょう。まれにお風呂好きの猫もいますが、あれは本当にまれな子です。羨ましいですね。気になる人はたまにぬれタオルで全身を拭いてあげれば十分だと思いますよ。泡を吹きつけて拭くだけのドライシャンプーもあるので、猫にとってストレスにならないようにしてあげてください。

猫は一日のうち、ほとんどの時間を寝ているか毛づくろいをしているか、というくらい良く寝てキレイ好きな動物です。毛づくろいはもちろん自分の体を掃除する役目と同時に、リラックス効果があるので、寝る前はたいてい毛づくろいしています。毛づくろいすることでリラックスしてきてそのまま眠りに入るということです。子猫の場合などは、毛づくろいの途中に寝ちゃう子もいて、あまりの可愛さに笑ってしまいます。見ていて飽きませんよ。

ただし、毛づくろいで抜けた毛はほとんど飲み込んでしまうため、猫がよく毛玉を吐く場合は、こまめなブラッシングをしてあげるようにしましょう。ブラッシングで余計な毛を取り除くことで毛玉の飲み込み防止になります。猫にとってブラッシングは、母猫が毛づくろいしてくれているような気分になり、とてもリラックスできるようです。一日一度くらいはブラッシングしてあげるといいでしょう。長毛種の場合は、ブラッシングを一日に何度もしてあげないと、毛がもつれてからまってくるし、飲み込む頻度も高くなのでこまめに手入れするようにしてくださいね。

キレイ好きの猫ですが、目やにと鼻クソは取るのがどうも苦手なようです。人間のように器用な指先がないのでしょうがないのですが、たまに目やにがついていたり、寝ているときに鼻クソがついているためピーピー音を出している子もいたりします。猫は犬と違って口呼吸はしません。小さな鼻で呼吸しています。鼻クソがついていると呼吸がしづらいはずなので、目やにと鼻クソは人間がとってあげるようにしてあげましょう。慣れてくると自分から顔をつきだして「取ってー」ってな顔をしてきます。この時の気分はまさしく母猫ですね。

完全室内飼いの猫は、爪も切ってあげましょう。外にいる猫は、爪がないと高いところに登れなかったり、喧嘩したときに負けてしまうということがあるので、爪を切るのはあまりよくないようですが、外にでない猫は切ってしまっても問題ありません。あまりに爪が尖っていると、じゃれたときにひっかいたりするので、切っておいたほうがいいでしょうね。最初は嫌がるかもしれませんが、膝の上にのせて、肉球の反対側を指で押すと、ニュッと爪がでてきます。ピンク色の部分は血が通っているので、白いところだけを切るようにしてください。ピンク色の部分を切ってしまうと血がでてくるので要注意です。爪切りが苦手な子は、寝ているときに1本ずつでもいいので切ってみましょう。そのうち爪切りにも慣れてくるはずです。

耳の中が汚れていたら麺棒でそっとそうじしてあげてください。耳の中をいじられるのはとても嫌がりますが、夏場など暑い時期は耳の中も汚れやすいようです。ただし、真っ黒になるほど汚れている場合は、耳ダニがいる可能性があるので即病院ですよ。

猫はキレイ好きの習性があるため、自分で常に清潔を保っていますが、手が届かないところは人間がお手伝いしてあげるようにしてくださいね。