子猫を飼うときに注意しないといけないこと

猫を飼おうと決めたとき、子猫から飼おうと考える人は多いでしょう。確かに子猫のうちから一緒に生活することで、仲良くなれる確率がぐんと高くなります。子猫から人間に接することで、人への警戒心が薄れ、ひとなつこい猫に成長するため、猫との距離を縮めたい人は子猫から迎え入れることをおすすめします。もちろん成猫でも根気よく世話をしてあげれば心は許してくれますが、猫は幼少期の記憶がなかなか抜けないと言われています。子猫のうちに屋外でノラ生活をしてしまうと、人間への警戒心や恐怖心が多少は残ることになるでしょうね。

ただし、子猫といっても生まれたばかりの子猫は育てるのが大変なので注意してください。まだ乳離れしていない子猫は、人間が哺乳瓶を使ってミルクをあげないといけません。しかも2~3時間おきにあげないといけないので、外出もままならず人間が世話に疲れてしまうでしょう。母猫の母乳は子猫にとって最高の栄養源です。母乳で育てば免疫力のついた元気な子に育つといわれています。乳離れし、離乳食を食べるようになった2ヶ月前後の子猫を迎え入れるようにしましょう。

子猫を迎え入れるとき、どこかから貰い受けるか、ペットショップで購入することになると思いますが、連れてくるときの移動にまず注意しましょう。子猫はそれまで母猫や兄弟たちと一緒にいたはずです。いきなり一匹だけ離されて、知らないところに連れてこられるわけですから、恐怖心がいっぱいのはずです。しかも連れて行かれた先は知らない人ばかりで緊張するはずですよね。まず、連れてくるときですが、かならず鍵のかかるキャリーバッグに入れて運ぶようにしましょう。電車や車で移動させる場合は、乗り物酔いしないよう、出発の2時間前くらいは食事を取らせないようにしてください。キャリーバッグをひざの上に乗せて、揺れを抑えるようにしてあげてください。子猫は自分のにおいがついたものがあると安心できるので、キャリーバッグの中に子猫が使っていたタオルなどを入れてあげるようにしましょう。

家に着いたら、ウロウロ歩き出してあちこち観察をはじめるでしょうが、そのまま好きなようにさせてあげてください。新しいところを子猫なりに観察して落ち着こうとしているはずなので、ムリに抱っこしたりしないようにしましょう。子猫が落ち着ける場所を確保するのも大事です。静かなところにベッドを作ってあげて、子猫が使っていたタオルを置いてあげると自然とそこで寝るはずです。

ソワソワしだしたら、トイレに連れて行ってあげましょう。そっとトイレの砂の上においてあげると自然とオシッコをするはずです。一度トイレを覚えたら猫の習性で粗相をする確率はかなり低いでしょう。次からは自分でトイレに行くはずです。ウンチを何日もしない場合は、濡らしたキッチンペーパーでおしりを刺激してあげてください。子猫は親猫からおしりを刺激されてウンチをしていたため、母猫の代わりにキッチンペーパーで刺激してあげるようにしてください。何度かやっているうちに自然と自分でしてくれるようになります。

子猫が家にやってくると、あまりの可愛さにみんなでさわったり抱っこしたりしたくなりますが、落ち着くまではそっとしておいてあげましょう。子猫にしてみれば、知らないところにいきなり連れてこられて、知らない人ばかりでストレスが最高潮のはずです。ただ、子猫なので、慣れるのもそんなに時間はかかりません。子猫が自分から寄ってきてくれるまで、そっとしておいてあげるのが子猫にとっていちばんのリラックスになるはずです。