人の身近にいる猫ってどんな生き物なの

猫を知らない人はいないと思います。ペットショップで可愛い子猫がたくさん売られているし、街中のあちこちにノラ猫っていますよね。そんな身近にいる猫たちだけど、案外猫のことを深く知っている人は少ないのかもしれませんよね。もちろん猫好きの人もたくさんいるだろうし、猫と生活している人もいるでしょう。その反面、猫嫌いな人もいるわけで、猫たちからしてみれば人間のほうが不思議な生き物にみえているのかもしれませんよね。

猫はネコ科の動物で肉食獣です。同じ仲間には、ライオン・チーター・ヒョウ・トラ・ジャガーなどがいますね。猫がこんなどう猛な動物と同じなんて笑っちゃいますが、小さな猫たちにも狩りの本能はちゃんと備わっているんですよ。そしてネコ科の動物の特徴は群れをつくらず、単独行動で生活します。(ライオンはネコ科の中で唯一群れで生活します)

飼い猫でも狩りの本能は忘れていません!猫じゃらしで遊ぶ、ボールを追いかける、ジャンプする。これ、猫たちにとって遊んでいるわけではなく、立派な「狩り」なんですね。猫じゃらしをパタパタすると、狩りの本能に火がつくわけですよ。「目の前に獲物がいる!」ってなわけで、身をかがめて狩猟体制にはいります。そして足踏みをしてジャーンプ!野生のトラたちも飼い猫も同じってことですね。

実際、野生のネコ科の動物たちも、自然のものを使って遊ぶさまがしばしば目撃されています。特に親が子供に遊びを教えているように見えますが、実は狩りの練習なんですね。小さなネズミなどを生きたまま子供に与えるんですが、食べるために与えるのではなく、子供に狩りを教えているといわれています。完全に殺さないで、チョロチョロ動いているものを与えることで、訓練させているってわけですね。

猫と人間が共存するようになったのは、その昔、ネズミを退治させるために猫を飼い始めたのがきっかけだといわれてします。実際、「ノラ猫がいる街にはネズミがいない」というのは本当のようですね。ノラ猫を退治したらネズミが大発生した、なんて話も聞きますよね。ただの~んびり日向ぼっこをしているだけのように見える猫だけど、ちゃんとネズミ退治という仕事をしてくれていることに感謝しなきゃいけませんね。

「猫は人間になつかない」なんてよく聞きませんか。これ、まったくの迷信ですよ。はっきり言って猫は人間になつきます。これでもかってくらいなついてくれます。そして人間に危害はまず加えません。犬が人間を襲ったというのはたまに聞きますが、猫が人間を襲うなんて聞いたことがないですよね。外でノラ猫と遭遇しても、たいていの猫はちょっとの間こちらを観察して、さっさとどこかへ行っちゃいませんか?人に慣れている子は自分からスリスリ来ることもありますけどね。猫って基本は自分からムダな争いはしない動物なんですよ。たまに「ひっかかれた!」なんて人もいますが、無理やり抱っこしようとしたり、怖がっているのになでようとしたからなんですね。猫にしてみれば、大きな人間が近づいてきたら怖いわけですよ。手がでてきたら叩かれるんじゃないって思うわけですよ。決して猫に悪気はありません。あくまでも自分を守るための防衛本能だと思ってください。

人間と一緒に生活している猫は、人間のことが大好きなんですよ。美味しいごはんをくれるし、遊んでくれるし、猫にとってこの上なく大事な存在になるわけですよ。大事な存在の人間を忘れるわけないし、なつかないわけがないですよね。猫って知れば知るほど、不思議な動物ですよ。