ノラ猫を可愛がっていたら貧乏に陥ってしまった恥ずかしい話

当ブログを見に来ているということは猫になつかれたい、野良猫と仲良くしたい!と切に願っている方だと思います。
実際問題、猫は家猫でも警戒心が強いですし、自己中心的な性格のにゃんこが多いので仕方ないのですが。

そして実際に猫がなついてしまうと、成猫・子猫に関わらず毎日の行動で家によりつくようになります。そうするとどうしても可愛いから餌をあげちゃうわけですよ。最初は残飯をあげる程度から始まるのですが、子どもの多い母猫や仲良しの猫同士が集まってくるわけです。

ノラ猫の餌でまさかの財政難に

だんだんと残飯ではなくキャットフードや美味しいささみやお魚をあげるようになるとお金がかかってきて気がついたら明日の生活費がない!って言う場合もあるんです、これ嘘のようで本当の話。だってにゃんこは可愛いですからね。

私も何度も明日のお金や家賃が払えない><という状況に陥っています。そんなときに恥ずかしい話ですが、お金を借りる学校というお金について学ぶことができるサイトから借入しています。

今ではその借りたお金で猫専用の部屋づくりからトイレまで猫たちの信用を勝ち取るための創意工夫を施しました。もちろん返済は完了していますよ^^返していないってなったら猫パンチをくらっちゃいますからね笑

可愛がっていた猫が死んじゃった!

長年一緒に暮らしてきた猫が亡くなる、こんな悲しいことはありませんよね。猫は人間よりはるかに寿命の短い動物です。ノラ猫の平均寿命はだいたい3~5年といわれています。ノラ猫は食事の面で栄養がとれないこと、感染症なのどの病気のリスクがあるため短いんですね。逆に飼い猫はバランスのとれた食事で栄養がとれること、病院にかかれることで病気のリスクが少ないこともあり、寿命はずいぶんと長くなっています。といっても、10~15年くらいでしょう。最近では20年以上生きる猫も珍しくなくなってきています。いくら寿命が長くなった猫といえども、私たち人間より早く亡くなってしまうのは致し方ないことかもしれませんよね。猫が亡くなったとき、どうすればいいのでしょうか。

亡くなった猫をそのまま土に返す場合。広い庭があるお宅だと、土の中に直接埋めてあげてお墓をつくってあげるというのもいいかもしれません。その際、必ず1m以上の穴を掘り、そのままかタオルにくるんで埋めてあげましょう。ビニールなどにくるんでしまうと、土に返ることができません。自分の庭だと、亡くなったペットと近くにいられるので安心感はあるかもしれませんよね。直接土葬ができるのは、自分の敷地内のみです。公園や河川敷など公共の場所に埋めてしまうと犯罪になるので注意してください。

ペット霊園に火葬を依頼する場合。近くのペット霊園に連絡して火葬してもらうことができます。火葬にも種類があって、「立会葬」「個別葬」「合同葬」などです。「立会葬」は、猫を火葬するところから立ち会うことが可能で、最後にお骨をひろって骨壺に入れるところまで行います。「個別葬」は、火葬しているあいだは別室で待機し、終わったら骨壺に入れて飼い主に渡してくれます。「合同葬」は複数の犬猫をまとめて火葬するということです。まとめて火葬するので、個々の骨は返してくれません。ペット霊園に納骨されることになります。料金は「立会葬」「個別葬」「合同葬」の順で高くなります。返ってきたお骨は、霊園にあずけることもできるし、持ち帰って自宅に置いておくということも可能です。

移動式ペット霊園というのもあります。車の中に火葬する設備が整っており、自宅まで来てくれます。ペット霊園が遠くにしかない、直接持っていくのが困難な場合などは移動式の火葬に依頼するのもいいかもしれませんよね。

自治体に依頼する場合。自治体によって金額等は異なりますが、犬猫の死骸を引き取って火葬してくれます。ただし、骨は返してくれません。あくまでも火葬してくれるだけだと思ってください。詳細は住んでいる自治体に問い合わせしてください。

可愛がっていた猫が亡くなるなんて想像したくはないですが、いなくなる日は必ずやってきます。飼い主は亡くなった猫に対して「もっとしてあげられることがあったんじゃないか」など、自分を責めてしまいがちですが、猫は感謝しているはずです。毎日美味しい食事用意して、可愛がってくれたことを決して忘れていないはずです。猫も一緒に暮らせたことを満足していることでしょう。そして、飼い猫の最期をみることができたのは幸せなことだと思いましょう。猫を残して飼い主が先に亡くなることほど、猫にとって不幸なことはありません。飼い主がいなくなった猫は生きていくことができないわけですから。楽しかった日々を思い出し、自分の家に来てくれたことを感謝しながら、最期のお別れをしてあげてください。

猫の具合が悪いみたい!病気になったらどうすればいいの

猫はとてもガマン強い動物です。野生で暮らすネコ科の動物もそうですが、具合が悪いということをみせてしまうと敵に襲われやすくなるので、極限までガマンする動物だと思ってください。猫の様子が目に見えておかしい!と、気づいたときは手遅れだったということも少なくないので、飼い猫の場合は、飼い主がちょっとした変化にも気づいてあげなければいけません。

猫を飼い始めたら、健康診断も兼ねてまずは動物病院に連れて行くようにしてください。元気そうに見えても、寄生虫・ノミ・ダニがいたり、病気を持っていたりすることもあります。まずは獣医師にみてもらい、健康をチェックしてもらいましょう。必要に応じて予防接種を受けることもおすすめします。いきなり具合が悪くなった猫を連れて行くのではなく、飼いだしたときから、かかりつけの病院を見つけておくのがいいでしょう。

かかりつけの病院がある場合は迷わずその病院へ連れて行きますが、ノラ猫がケガをしていた、交通事故にあった、などの場合は、とにかく近くの動物病院に連れて行ってあげましょう。もたもたしていると助かる命も助かりません。ノラ猫の場合は、保護するときに威嚇して暴れまわる可能性があります。ケガをしていても猫は最後の力をふりしぼって暴れまわります。爪も伸びているでしょうから、素手では危険です。軍手か手袋をはめて、バスタオルでくるむようにして抱き上げてください。このとき猫の顔を完全にバスタオルでくるむようにしましょう。猫は周りが見えなくなるとおとなしくなりやすいので、完全にくるんでしまいましょう。バスタオルでくるんだら、そのままキャリーバッグの中に入れてしまえばOKです。あとは獣医さんにお任せしてしまいましょう。

猫の具合を確認するポイントは、トイレ・食事・おう吐物です。何度もトイレに行くけどオシッコをしている気配がない、オシッコが赤いなど、何か変化があれば注意してみておくようにしましょう。食事は今まで食べていたのに急に食欲がなくなった、頻繁に吐くようになった、などです。スキンシップでもチェックできます。急に遊ばなくなったり、抱っこしたりさわられるのを突然嫌がったりするようになった場合は要注意ですよ。毎日の生活の中で少しでもおかしいと思ったらすぐに病院で診察してもらうようにしましょう。

「猫は死に際に近づくと身を隠す」と言われていますが、これは、具合が悪くなると敵に見つからない場所に隠れて身を潜めるという野生のなごりなんですね。野生の生き物は自分の死期が近づいてくると、誰にも見つからないところに隠れて静かに死を待ちます。飼い猫にも同じような習性があって、具合が悪くなると、ソファーの下や押し入れの奥に入ってでてこなくなったりするようです。このような行動が見られたら、それは体調が悪いサインかもしれません。何かおかしなところはないかチェックしてあげてください。

飼い主だからといって、勝手な判断は絶対にNGですよ。飼い猫の気持ちはもちろん飼い主が一番理解しているでしょうが、猫の体の仕組みや病気の判断などは、獣医師でないとできません。安心して任せられる獣医師のところで診察してもらうのが、猫にとっても飼い主にとってもいちばんです。しかし、猫は病院が大嫌いです。ストレスが最大限になる場所だと言ってもいいでしょう。信頼できる飼い主がそばにいることで、猫のストレス緩和につながります。病院では優しく声をかけてあげたり、診察室では頭をなでる、などをして少しでもストレスを解消できるようにしてあげてください。

猫に去勢・避妊手術はかわいそうな気がするんだけど

猫にとって去勢や避妊手術は可哀想なのでしょうか。それは人間目線での考えだと思ってください。猫は、出産期間が約2ヶ月と短く、交尾してから排卵する動物なので、ほぼ100%妊娠の確率があります。しかも年に2~3度の出産で、一度に1~5匹程度産むので、ものすぎい勢いで増えていくのはわかりますよね。

ノラ猫の場合、まともな食事も与えてもらえず、栄養不足でほとんどの子猫は成猫になる前に死んでしまいます。猫嫌いな人間から虐待を受けることもあります。もちろん虐待は犯罪なので絶対にやってはいけないことだけど、悲しいかな、猫への虐待は後を絶ちません。交通事故にあう猫も少なくありません。外は猫にとって危険がいっぱい。ノラ猫はゆっくり寝ることもできません。いつも神経をとがらせており、敵や人間がきたら逃げる。猫同士のなわばり争いで喧嘩をする。こんな状況で産まれてくる猫たちは、はたして幸せなのでしょうか。

元々ノラ猫は野生から繁殖した動物ではありません。人間がペットとして飼うために繁殖させたものです。人間が繁殖させておいて、必要なくなったから捨てたことがノラ猫のはじまりなんですね。あくまでも人間の身勝手で、過酷な生活を強いられているのがノラ猫だということを考えるべきでしょう。猫が幸せに暮らすためには、人間の手助けが必要だということです。

家の中で飼っているから手術する必要はないと思う人もいるかもしれませんが、これは大きな間違いです。去勢や避妊手術をしていない猫は、発情期を迎えます。発情期になると家の中にいようが相手を求めて大きな声で鳴きます。その鳴き声を聞きつけて、ノラ猫たちが集まってきます。さらに、発情して欲求を満たされないことは、猫へのストレスが大きいと思ってください。この発情期、年に3回ほどあるので、そのたびにストレスをためていては猫も可哀想ですよね。

オス猫の場合は、スプレーという行為をしはじめます。これは、自分のなわばりの目印としてつけるものでオシッコとは異なります。オシッコよりはるかにニオイが強烈で、家の中でやられたのではたまったもんじゃないでしょう。このスプレーは、去勢手術をすることでほぼ解決できます。オス猫が発情する前に手術した場合は、90%以上の確率で阻止できるようなので、スプレーをさせたくない場合は、去勢手術は必須だと思っていたほうがいいでしょう。

メス猫の場合、避妊手術をすることで、子宮の病気にかかりにくくなるため長生きにつながります。乳がんの予防にもなるので、子猫を産む予定がない場合は、避妊手術をしておくべきでしょう。

去勢や避妊手術をした猫は、いつまでたっても性格が子猫のままで甘えん坊になるという統計もあります。飼い猫の場合は、人間を母猫だと思っていつまでも甘えてくるというわけですね。発情期のストレスもなく、病気の予防もできるため、飼い猫の長生きにもつながります。

猫の去勢や避妊手術にかかる費用は、動物病院によっても違いますが、オス猫のほうが安く入院の必要もない場合が多いようです。メス猫は開腹手術の必要があるため、オス猫に比べて費用も高く、入院する必要がある場合があります。最近では地域の自治体が負担してくれることもあるので、確認してください。

猫のためというのはもちろんのこと、一緒に暮らす人間のためにも、去勢や避妊手術はしてあげるべきだと考えてください。人間も快適に暮らせますし、猫にとっても幸せだということですよ。

ウチの猫が妊娠したみたい!出産ってどうするの?

飼っている猫が妊娠することは十分に考えられます。完全室内飼いだとしても、去勢や不妊手術をしていないオスとメスを一緒に飼っていた、外にだしていた場合は可能性があるでしょうね。

猫は人間と違って、交尾をしてから排卵する動物なので、妊娠する確率はほぼ100%です。しかも妊娠期間が短く、2ヶ月前後で出産となります。1年の間に2~3回出産する猫も珍しくありません。しかも一度に1~6匹くらい産むので、ノラ猫がどんどん増える理由もわかりますよね。

飼い猫が妊娠してしまった場合どうすればいいのでしょうか。まず、産まれてくる子猫たちの面倒を見られるかどうかです。面倒を見ることができる、もしくはきちんと里親さんをさがすことができる場合は、産むことを選択してもいいでしょう。責任が持てない場合は、病院で堕胎したほうがいいかもしれません。不幸なノラ猫を増やさないためには仕方のない選択だと思ってください。

産まれてくる子猫たちに責任が持てるときは、妊娠した猫の出産準備をしてあげましょう。猫の妊娠に気づくのはだいたい30日前後でしょうか。お腹がぷっくりしてくるので見た目でわかります。よくわからない場合は獣医師の判断を仰ぐようにしてください。そして母になる猫は食欲が旺盛になるので、栄養あるものをたっぷりあげるようにしてください。

ノラ猫は敵に見つかりにくい静かな場所で出産をします。飼い猫の場合も同じような環境をつくってあげてください。猫は自分のニオイがついていない新しい場所は落ち着かないものです。出産直前にいきなり用意したのでは遅いと思ってください。妊娠がわかった時点で、静かな場所に落ち着ける寝床をつくってあげるといいでしょう。出産前から猫がその寝床で寝るようになれば成功です。多頭飼いの場合は、他の猫たちが入れないよう別の部屋に準備してあげるようにしてください。テレビの近くや、子供達が遊んでいるようなにぎやかなところではなく、妊娠した猫だけがくつろげる場所が好ましいでしょう。

出産が近づくと、意味もなくウロウロしたり、何度もトイレ行ったり落ち着きがなくなります。落ち着きがなくなりますが、ここであまりかまわないようにしましょう。猫の好きなようにさせてあげてください。自分が大丈夫だと判断した場所できちんと出産しますので安心してください。出産がはじまったら、ジロジロ見たり、猫をさわったりするのは厳禁です。心配なのはわかりますが、猫は本能できちんと出産できます。出産する母猫はとても神経過敏になっているため、人間が近づきすぎると、産まれてきた我が子を殺してしまうこともあるようです。とにもかくにもそっとしておくのがいいでしょう。ただし、なかなか産まれてこなかったり、苦しそうな声をだしていたり、異常が見られた場合はすぐに獣医師に連絡したほうがいいでしょう。

産まれたあとも母猫の本能でへその緒をかみ切って、きちんと自分で処理します。注意してほしいのは、産まれたばかりの子猫をむやみにさわってはいけません。母猫は神経過敏になっているので、子猫に自分以外のニオイがついてしまうと、育児を放棄したり、最悪の場合は殺してしまうこともあり得ます。子猫の育児は母猫にお任せし、人間は手をださないようにしてください。なにか問題があるときのみ手を貸すようにしましょう。

出産後の母猫は、2日程度で食欲が戻ります。食欲が戻ったら授乳のための栄養をつけないといけないので、栄養満点の食事を用意してあげるようにしてくださいね。

近所にいっぱいノラ猫がいる!ノラ猫との上手な付き合い方

猫が好きな人は可愛い姿を見ているだけで癒されるでしょうが、残念ながら猫嫌いの人がいるのも現実です。猫嫌いの人は、「自分ちの庭に糞尿されるのが迷惑」「大きな声で鳴く」など理由はあるようですね。もちろんオシッコやウンチをされてしまうとニオイも迷惑だし、夜中に大声で鳴いたり、喧嘩も確かに迷惑でしょう。

ただ、理解してほしいのは、ノラ猫は人間がつくりだしたものです。飼っていた猫を捨てたりする人がいたために、繁殖して増えたと思ってください。猫たちに責任はありません。猫たちだって一生懸命生きていることを理解してもらいたいですね。猫たちは人間みたいに欲はまったくありません。ただ生きるために食べ物を探して、生きているからこそ排泄もする。ただそれだけなんです。

ではこうしたノラ猫たちとうまく共存する方法はないのでしょうか。まず餌付けです。ノラ猫がかわいそうだからと餌付けするのはあまり好ましくありません。一度あげてしまったら最後まで面倒をみる覚悟で餌付けするようにしてください。猫は一度エサをもらったところにはまたやってきます。美味しいものをくれたところは覚えています。一時の気まぐれであげたりあげなかったりするのは猫にとっても残酷なことです。

ノラ猫の寿命は3~5年といわれています。自然の中で暮らすのは厳しいようです。十分な栄養もとれないし、病気になるリスクも高い、交通事故にあう可能性も大きいでしょう。産まれた子猫も自然界の中では半分も生存率はありません。強い子だけが残る自然淘汰の世界に生きているわけです。

地域から完全にノラ猫をなくしてしまうのは不可能です。その地域の猫がいなくなったとしても、また違う地域から猫はやってくるでしょう。猫を処分するという考えは絶対にNGです。猫がいなくなると、その地域はネズミの被害がでてくるはずです。人間が生活するうえで、猫の存在が役に立っていることも理解しておきましょう。

猫とうまく共存している地域もたくさんあります。ノラ猫を増やさないために、去勢手術や不妊手術をしたり、子猫は里親を探したりするような取り組みをしているところもあります。地域にもよりますが、去勢手術済みのオスは右耳を、不妊手術済みのメスは左耳をV字にカットされています。手術をした猫は発情しないため、大声で鳴くこともないし、子猫が増えることもありません。ノラ猫たちにエサをあげる取り組みもあちこちではじまっています。猫がゴミをあさるのはお腹が空いているのが理由。エサを定期的にあげることで猫はゴミをあさりません。猫は賢いので、お腹がいっぱいになったらエサをあさる必要がないことを理解しているし、ゴミより美味しいエサのほうがいいってこともちゃんとわかっています。

猫はキレイ好きな動物で有名ですよね。自分の餌場では絶対にトイレをしません。すなわち餌付けをしている家ではトイレをしないということなんですね。そしてなぜだか猫嫌いのお宅でトイレをする確率が高いようです。一度されてしまうと、自分のニオイをつけようと違う猫がトイレをして・・・の繰り返しで、ノラ猫の公衆トイレ化している可能性があります。トイレの被害に遭っているお宅は、猫を何とかしようとするのではなく、人間の知恵で猫を入れないよう工夫するしかありません。柵をつける、猫が歩けないように突起上のマットをひいておく、などです。

猫は人間に危害を与えることはありません。猫とうまく共存することで、人間も猫も幸せになれるはずです。猫も一生懸命生きていることを覚えておいてください。

猫の健康管理に気を付けることってあるのかな

猫の健康管理は飼い主に責任があります。猫はどんなに痛くても体がだるくても、人間に訴えることはできません。特に猫はガマン強い動物なので、人間が気づいたときには手遅れだったなんてことも少なくないので、注意してください。

まず飼い主ができることは、猫とのスキンシップ、食欲、トイレ、頻繁に吐く、遊び方のチェックです。毎日のスキンシップで猫の具合がわかることはよくあります。いつも喜んでなでられていたところを急に嫌がるようになったりするのは要注意ですね。なでられたところをケガしているのかもしれないし、だるくてなでられるのを嫌がっているのかもしれませんよね。

食欲はいちばんわかりやすいかもしれません。動物は食べなくなったら終わりなので、食欲があるかどうかはもっとも気をつけてみてあげるようにしましょう。特に多頭飼いの場合は、食欲がない子の分を違う子が食べてしまっていることもあるので、よく観察するようにしてください。食欲がない場合は、体調が悪くて食べられないのか、自分の嫌いなものだから食べないのかも見極めるようにしてくださいね。わがままだと言われるゆえんですが、猫はどんなにお腹が空いていても自分の嫌いなものは食べようとしません。好きなものを与えてみて問題なく食べるようなら、単なるわがままってことで、ある意味安心なんですけどね。

トイレでも体調はチェックできます。何度もトイレに入ったのに何もせずにでてきてしまう、排泄のときに辛そうに鳴く、オシッコが赤っぽいなどです。これらの症状がある場合は、膀胱炎もしくは尿道結石の可能性があります。人間の膀胱炎や結石と同じで、オシッコがしたいけどいざトイレにいくとでない、頻尿なためトイレまで間に合わず粗相をしてしまう、尿管に石がつまってオシッコのときに痛い、などが考えられます。猫のトイレは見逃さないようにしましょう。

あまりにも頻繁に吐くのも問題です。猫は毛玉を吐く動物だから、吐いても心配ない、と思わないようにしてください。確かに毛玉を吐くことはよくありますが、何らかの病気で吐くことも決して少なくありません。まずは、おう吐物がどんなものかきちんと観察しておきましょう。毛玉、未消化のフード、胃液のような汁っぽいもの、など。さらにいつ吐いたかどのぐらい繰り返しているのかなど、きちんときちんと病院で説明できるようにしておきましょう。できればおう吐物も病院に持って行ったほうがいいでしょう。

遊び方でも体調はわかります。いつも飛び跳ねるように遊んでいたのに、オモチャにまったく見向きもしなくなったりした場合は、具合が悪いのかもしれません。ケガをしているのかもしれないし、病気で思うように体が動かないのかもしれないですよね。単に眠いからという理由なのかもしれませんが、何日も遊ばない場合は注意してみてあげるようにしましょう。

猫は習性で、具合が悪くなると、人目につかないような隅っこに入るクセがあります。これは、体調が悪くなると敵に襲われる可能性があるため、身を隠しているという野生時代のなごりです。急に隅っこに入ってでてこなくなった場合は、体調が悪い可能性大ですよ。

猫と一緒に暮らしていると、さまざまな場面で健康管理はできるはずです。気づいてあげるのが遅くなったがために大事な命を亡くしてしまっては後悔してもしきれませんよね。後悔しないためにも、猫の健康管理はこまめにチェックするようにしてください。少しの変化も見逃さないことで手遅れにならずに済むはずです。

猫にダメなことを教えたい。しつけってどうするの

猫へのしつけはちょっと難しいと思ってください。犬のように人間に対して絶対服従な動物ではありません。猫は人間をうまく使うのが上手な動物です。お腹が空いた、遊んでほしい、かまってほしいなど、猫が人間を必要としたら寄ってきますが、必要ないときは見向きもしません。これが「わがままで気まぐれ」と言われるゆえんかもしれませんね。

しかし、猫はバカな動物ではありません。むしろとても賢い動物です。人間が優しく接しているのか、怒っているのかなど瞬時に判断します。優しい声で近づくと、ノドをゴロゴロ鳴らしてリラックスするし、怒られているときはすぐに逃げて隠れてしまいます。

そんな猫をどうやってしつければいいのでしょうか。ダメなことを教える場合は、現行犯でしか叱ってはダメです。あとから叱っても猫にしてみれば、なんで怒られているのかさっぱり理解しません。怒るときも、叩いたりしてはいけません。大きな声で「コラッ」と怒鳴るだけで、猫は怒られていると理解します。きっとすぐに逃げ出してしまうでしょう。そのうち、悪いことをしているときには目が合っただけで逃げ出すはずです。

しかし、猫に対して「しつけをする」という人間本位の考えそのものが間違っているように思いますね。しつけをするのではなく、「猫が悪さできないように工夫する」のが正解だと思います。猫がおやつを勝手に食べてしまうのであれば、猫がちょっかいだせないところに隠しておく。猫が乗ってほしくないところは、乗れないようにする。爪とぎをされたくないところは、されないようにする。などです。壁で爪とぎをするクセがある場合は、爪がとげないよう透明のフィルムを貼ってしまえばいいわけです。ツルツル滑って爪がとげないので、猫もそのうち諦めます。爪をとぐのはちょうどいい具合に爪がひっかかるからなんですね。ソファーの場合はカバーをかけるなど、猫ができないように考えてみてください。

噛み癖のある子は、幼少期に兄弟で遊ぶことをしなかった子によくみられます。兄弟同士で遊ぶことで、本気で噛んだら痛いんだなということを学びます。自分が痛い目に遭っていないので、加減がわからないだけなんですね。そんな子に対しては、噛まれたときにわざと大きな声で「痛いっ!」と言ってみましょう。痛がっている様子を見て、噛んじゃいけないんだと学ぶはずです。間違っても叩いたり暴力をふるったりしないようにしてください。叩かれることで凶暴化することもあり得ます。

トイレに関してはあまり教え込まなくても、猫の習性で粗相をすることは少ないようですが、どうしてもトイレ以外のところでする場合は何か理由があるはずです。この場合も猫を怒るのでなく、なぜトイレ以外でしてしまうのか考えてみましょう。トイレが掃除されておらず、汚いところでするのが嫌なため、トイレ以外のところでしてしまう。一度粗相をした場所にトイレにニオイがついており、トイレと勘違いしている。などがあげられます。トイレは猫が用を足したらすぐに掃除するようにしてあげましょう。常にトイレをきれいにしておくと次からもきちんとトイレでしてくれるはずです。一度でもトイレ以外のところでしてしまった場合は、徹底的に掃除してニオイを完全に取ってしまいましょう。消臭スプレーなどを使うのが効果的です。猫がソワソワしだしたらトイレのサインです。サインがでたら猫をトイレまで連れて行ってあげてください。何度か繰り返すうちに猫も覚えてくれるはずです。根気よく続けるようにしましょう。

「猫ができないように人間が工夫する」というのが猫のしつけへの近道だと思ってください。

猫とのスキンシップの方法あれこれ

猫と一緒に生活するうえで、猫とのスキンシップはとても大事なことのひとつです。猫にとって毛づくろいは清潔を保つということと、リラックス効果があります。子猫の頃は母親が毛づくろいしてくれることでリラックスできています。人間と暮らしている猫は、人間を母猫だと思っているので、猫をなでてあげることで、母親から毛づくろいされていると思い、リラックスしてくれます。

猫をなでる方法もいろいろあります。まず背中ですね。基本的に背中は比較的なでやすい部位なのではじめての人は背中からチャレンジしてみましょう。猫が大好きなのは顔回りです。アゴや首回りはもちろんのこと、眉間や頭は気持ちがいいのでしょう。なでているとグルグルいいだしてリラックスしてくれているのがわかるはずです。お腹はなでられるのが好きな子と嫌いな子がいます。猫の性格にもよるので、その猫のお気に入りのスキンシップをしてあげるようにしましょう。

そして、大事なスキンシップは、猫と遊ぶことです。室内飼いの猫は外にいる猫よりやはり運動不足気味です。ずっと室内にいることで多少ストレスもたまる場合があります。そんな猫たちのストレス発散になるのが遊びです。猫と遊ぶ方法はたくさんありますが、スタンダードなものは猫じゃらしですね。猫の前でパタパタすると、構えて飛び掛かってきます。外でネズミや鳥を捕まえて遊んでいたのと同じなんですね。猫じゃらしを投げると、ダッシュで取りに行き、持ってくる子もたくさんいますよ。ちゃんと私の前に置いてくれます。「もう一回投げて!」と言っているようですよ。

レーザーポインターを使うのもおすすめです。レーザーポインターを動かすと、赤い光をダッシュで追いかけます。あまりにもダッシュで追いかけまわすので、すぐ息があがっちゃいますけどね。これはとてもいい運動になっていると思いますね。もうひとつの利点は、人間がラクなことですね。まったく動かず、手元を動かすだけで遊んであげられるので、疲れているときにはもってこいの方法ですよ。

猫は目の前で動くものや、カサカサと音がするものに反応するので、身近にあるものを使っていろいろ試してみてください。ちなみに我が家では、荷造り用の紐がお気に入りですよ。紐がユラユラしているのが気になるようで、天井から紐をつるしたらジャンプして取ろうとしています。何度かジャンプしたら疲れてへたっていますけどね。

このように、一日のうち30分くらいは猫と全力で遊んであげてください。猫のストレス解消にもなりますし、人間と猫との信頼関係を築くのにも役立ちます。もちろん遊ぶだけがスキンシップではなく、通りすがりに頭をひとなでする、名前を呼んであげる、だけでも構いません。人間が猫のことを気にしているよ!というアピールをこまめにしてあげるのが大事なスキンシップになります。

このスキンシップ、猫との信頼関係を築くだけではなく、猫の体調や変化にも気づけるため、毎日の習慣にしてください。猫は具合が悪くても自分から言ってきません。猫は我慢強い動物なので、具合が悪いことに気づいたときにはすでに手遅れだった!なんてこともあります。常日頃からのスキンシップで、猫の変化を見逃さないようにしてあげましょう。いつもお腹をなでられるのを喜んでいたのに、突然怒ったときは、お腹が痛いのかもしれませんよね。猫の変化は飼い主にしかわからないものです。しかし飼い主でも見ているだけではわかりせん。スキンシップでわかることはたくさんあります。猫との大事なスキンシップ、毎日の習慣にしてくださいね。

猫の手入れってどうすればいいんだろう

猫は基本的にキレイ好きなので、完全に室内飼いの場合などは、お風呂に入れる必要はありません。猫は体臭がほとんどない動物なので、シャンプーしなくてもさほどにおうことはありません。そして猫は水を嫌う動物です。シャンプーするというのは猫にとって相当なストレスだと思ってもいいでしょう。まれにお風呂好きの猫もいますが、あれは本当にまれな子です。羨ましいですね。気になる人はたまにぬれタオルで全身を拭いてあげれば十分だと思いますよ。泡を吹きつけて拭くだけのドライシャンプーもあるので、猫にとってストレスにならないようにしてあげてください。

猫は一日のうち、ほとんどの時間を寝ているか毛づくろいをしているか、というくらい良く寝てキレイ好きな動物です。毛づくろいはもちろん自分の体を掃除する役目と同時に、リラックス効果があるので、寝る前はたいてい毛づくろいしています。毛づくろいすることでリラックスしてきてそのまま眠りに入るということです。子猫の場合などは、毛づくろいの途中に寝ちゃう子もいて、あまりの可愛さに笑ってしまいます。見ていて飽きませんよ。

ただし、毛づくろいで抜けた毛はほとんど飲み込んでしまうため、猫がよく毛玉を吐く場合は、こまめなブラッシングをしてあげるようにしましょう。ブラッシングで余計な毛を取り除くことで毛玉の飲み込み防止になります。猫にとってブラッシングは、母猫が毛づくろいしてくれているような気分になり、とてもリラックスできるようです。一日一度くらいはブラッシングしてあげるといいでしょう。長毛種の場合は、ブラッシングを一日に何度もしてあげないと、毛がもつれてからまってくるし、飲み込む頻度も高くなのでこまめに手入れするようにしてくださいね。

キレイ好きの猫ですが、目やにと鼻クソは取るのがどうも苦手なようです。人間のように器用な指先がないのでしょうがないのですが、たまに目やにがついていたり、寝ているときに鼻クソがついているためピーピー音を出している子もいたりします。猫は犬と違って口呼吸はしません。小さな鼻で呼吸しています。鼻クソがついていると呼吸がしづらいはずなので、目やにと鼻クソは人間がとってあげるようにしてあげましょう。慣れてくると自分から顔をつきだして「取ってー」ってな顔をしてきます。この時の気分はまさしく母猫ですね。

完全室内飼いの猫は、爪も切ってあげましょう。外にいる猫は、爪がないと高いところに登れなかったり、喧嘩したときに負けてしまうということがあるので、爪を切るのはあまりよくないようですが、外にでない猫は切ってしまっても問題ありません。あまりに爪が尖っていると、じゃれたときにひっかいたりするので、切っておいたほうがいいでしょうね。最初は嫌がるかもしれませんが、膝の上にのせて、肉球の反対側を指で押すと、ニュッと爪がでてきます。ピンク色の部分は血が通っているので、白いところだけを切るようにしてください。ピンク色の部分を切ってしまうと血がでてくるので要注意です。爪切りが苦手な子は、寝ているときに1本ずつでもいいので切ってみましょう。そのうち爪切りにも慣れてくるはずです。

耳の中が汚れていたら麺棒でそっとそうじしてあげてください。耳の中をいじられるのはとても嫌がりますが、夏場など暑い時期は耳の中も汚れやすいようです。ただし、真っ黒になるほど汚れている場合は、耳ダニがいる可能性があるので即病院ですよ。

猫はキレイ好きの習性があるため、自分で常に清潔を保っていますが、手が届かないところは人間がお手伝いしてあげるようにしてくださいね。